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2010年05月27日

大信州 “若手責任仕込み” 仕込47号・48号 純米大吟醸 生

今年も大信州酒造さんの“若手責任仕込み”が入荷いたしました。その名の通り、若手の蔵人さんが責任をもって仕込むお酒です。通常は「杜氏さん(言ってみれば酒造りのボス)」が陣頭指揮をとって進めていく酒造りですが、この時は若手蔵人さん自身が「杜氏さん」を務めます。原料の選択や酒質設計はもちろんのこと、どのタイミングで何をすべきかを自身で判断し、ひとつの集大成・ひとつのお酒へと仕上げるのです。

森本貴之さんが仕込47号を、小松剛さんが仕込48号を、それぞれ仕上げてその出来栄えを披露してくれました。『もう若くない?』なんて囁かれたりもしているようですが、歳を重ねた両人とも着実に「自信と自覚」が培われていて、それが酒質にも表れているように感じます。

先に言ってしまうと、今年はともに同じ原料米を使用し、仕上がったお酒のアルコール度数や日本酒度といった数値も同じです。しかし味わいはやはり違うのですね。因みに、仕上がったお酒の自己評価を両人に訊ねてみると、こちらも同じ数値でした(笑)。


大信州 仕込47号 森本貴之 責任仕込み 純米大吟醸 生

『香り華やかで甘味があり、お酒が苦手な方でも飲みやすいお酒を目指したのですがどうでしょうか?呑み助が造るので、やはり呑み助の酒になってしまったかもしれません。酒には人が出ますね。』というコメントの森本貴之さん。酒造り10年目の34歳。社内でも製造係長に昇格し、愛娘の成長を見守るパパでもあります。

コメントからも読み取れる『味の解りやすさ・飲みやすさ』が体現された酒質には、洗練・軽快といったキーワードがしっくりと当てはまります。より多くの方に親しまれ、愉しんでいただけるようにという想いも感じられるのは、これからも旨い大信州を醸し続けていく覚悟や責任感が一段と増した証拠ではないでしょうか。

昨年は約1ヶ月に及ぶ社外の酒類醸造講習を修了し、腕に磨きを掛けて臨んだ仕込みでした。講習の成果は既にフィードバックされていて、もちろんこのお酒にも活かされているとのこと。新たな技と発想を身に付けた、新・森本スタイルから生まれた仕込47号です。

・720ml : ¥1785
・1800ml : ¥3570
・規格 : 純米大吟醸生原酒
・原料米 : 長野県産金紋錦
・精米歩合 : 50%(自家精米)
・アルコール度数 : 16.8%
・日本酒度 : +2
・酸度 : 1.4
・本人評価 : 80/100点


大信州 仕込48号 小松剛 責任仕込み 純米大吟醸 生

『「ゴクリ」と呑み込むとたっぷりと詰まった甘味・旨味と、華やかな香りとが「ジュワッ」と広がりながら喉を通り過ぎていく。そして「これがお米から出来ているの?」と驚いてもらえるようなお酒。これが今年自分の思い描いた仕込48号です。今までよりも具体的なイメージを持って仕込みに臨めたと思います』というコメントの小松剛さん。酒造り8年目の31歳です。因みに今年は小松さんも、森本さんと同様の酒類醸造講習に参加して腕を磨くとのこと。

真面目さが随所に表れるコメントにある通り、自らの目指す酒質を明確に設計し、実際にそのカタチに仕上げることが出来たと語る小松さん。それが口で言うほど簡単でないことは、容易に想像がつきます。このお酒が仕上がるまでは『気になってしょうがなかった』という本人談からは、成し遂げた満足感が伝わってきました。

タップリとした旨味と香りから来る、「旨い」という感動を届けられるようなお酒。それは既存の大信州ファン・日本酒ファンの方だけではなく、小松さんと同世代の、普段あまり日本酒を呑まれない方にも向けられたメッセージであるように思います。伝えたい旨さの表現に、一際こだわって仕上げられた仕込48号です。

・720ml : ¥1785
・1800ml : ¥3570
・規格 : 純米大吟醸生原酒
・原料米 : 長野県産金紋錦
・精米歩合 : 48%(自家精米)
・アルコール度数 : 16.8%
・日本酒度 : +2
・酸度 : 1.4
・本人評価 : 80/100点

関連記事 : 2009 大信州 “若手責任仕込み” 仕込52号・53号 純米大吟醸

投稿者 甲子屋・五代目 : 2010年05月27日 00:32

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