甍酒蔵さんでは初めてとなる、生酛(きもと)仕込みのお酒です。生酛仕込みとは、日本酒を仕込む初期の工程で必要となる乳酸菌を、人工的に添加するのではなく一から育成させる技法のひとつ。乳酸菌の力を最大限に引き出す、伝統的な醸造方法です。生酛仕込みならではの、「酛摺り(もとすり)」という工程では、米麹と蒸米を摺りつぶす大変な手間暇が掛かりますが、酸味のあるキレの良い味わいに仕上がるのが特徴とされています。「生酛」と聞くと、その個性的な酸の立ち方を思い浮かべるかもしれません。しかしそこは甍酒蔵の杜氏、田中勝巳氏の腕の見せ所。甍ならではの新しい生酛の世界をご堪能いただけます。
先立って発売された山廃仕込みの「銀・森」とは対照的に、洗練されたややドライな仕上がりです。⼝に含んだ瞬間の、上品で軽やかな印象と、その後に感じるほのかな酸味の美しさが⾃慢です。最⾼の酒⽶・⽔をベースに、乳酸菌と微⽣物が創り出した「複雑な奥深さ」を感じられる⼀本。⼼地よい余韻を、そして天然の乳酸菌による後口の締まりの良さを、じっくりとお楽しみください。
こちらは720ml瓶のみの発売となっております。
・分類:無濾過原酒(生酛仕込み)
・原料米:長野県松川村産特別栽培米
・精米歩合:非公開
・アルコール度数:14.5%
・製造元:甍酒蔵(長野県北安曇郡松川村)
甍酒蔵さんは、1665年(寛文5年)創業の歴史ある酒蔵を事業承継し、新たな出発を果たした「いちばん新しい日本酒蔵」です。醸造責任者・杜氏は田中勝巳氏。大信州酒造さんにおいて約30年にわたり、長野県の風土を活かした酒造りに取り組まれてきました。その「勝巳さん」が新たな酒蔵を建てるにあたり、最もこだわったのが「水」でした。良質な水があってこそ、米の旨味が深く引き出され、やわらかな甘みと丸みが広がるお酒が生まれる。こうして選び抜かれた地が長野県北安曇郡松川村であり、新たに酒蔵が建てられることになりました。原料となるお米もまた、この松川村の良質な水で育まれ、若く有能な農家さんによって特別栽培されたものが使用されています。



